スキンヘッダーのマルボーズです。
まだ20代なのに頭頂部が薄くなってきている若者に心を寄せたいと思う。
挨拶代わりに自分が25歳から30歳まで頭頂部ハゲに悩みついにはスキンヘッドになるまでの想いを伝えます。
この記事は頭頂部ハゲが改善された方法とか、てっぺんハゲの進行を遅らせることができたとか、そのような内容ではありません。
頭頂部ハゲに悩み苦しみ坊主頭になり、最後にはスキンヘッドにした男の実話です。
悩んでいるのは決してあなただけではないってことがわかります。
では、いってみましょう。
- 薄毛に悩んだ20代の頃の心境がわかる
- もうこれ以上は無理だと床屋に宣告されたときの心境がわかる
- スキンヘッドになったときの心境がわかる
薄毛に悩んだ20代の頃の心境

20代の若者にはツライ現実
25歳で大好きだった彼女と結婚しました。
結婚式の写真を見るとふさふさですよ。
うん!なかなかいい男!
それが徐々にてっぺんが薄くなってきて、27歳のころには後ろから見た人に頭頂部が完全に薄くなっているのを指摘されるくらいになっていました。
手鏡を片手に持って自分の頭頂部を見た時のショックは忘れられません。
ボクの場合、額は割としっかりしていたんですよ。
だから鏡に映った自分はいたって普通のナイスな20代でした。
父親は嫌いだった
父親はボクが物心ついたときには完全なハゲでした。
まだ学生で普通にドライヤーを使って髪をセットしていたボクに向かって「オマエは近い将来必ずハゲるから覚悟しておけ」と平気でいう父親が嫌いでした。
覚悟しておけじゃねーよ。ハゲないためにはどうしたらいいのか、何に気をつければいいのか、そういうアドバイスをしてくれよって思いましたね。
学生のころは、薄毛は隔世遺伝って噂を信じていたので全然心配していませんでした。
髪をセットするのに普通に30分とか時間をかけていました。
懐かしい・・・
リアップではリアップしなかった
抜けたものを再度生やすのは難しいと思ったので、とにかく少しでも抜けないように脱毛の進行を食い止めることに必死でした。
しかしボクの毛根はその期待には応えてくれませんでした。
なんとも協調性のない毛根でしたね。
まだ20代だというのにどうしてそんなに早くダメになっちゃうのでしょうね。
育毛剤はちょっと高かったけどリアップをメインにつかっていました。
リアップにはかなり期待したんだけど、髪の毛が戻ってくることはありませんでした。
床屋の友人に業務用のシャンプーとコンディショナーと育毛剤を紹介されてちょっと高かったけど藁にもすがる思いで購入しましたよ。
もちろん卸売価格で安くしてくれました。
それでも薄毛の進行を食い止めることはできませんでした。
隣で脱毛のことを調べている妻が憎らしかった
こっちは必死に育毛のことを調べて頭を悩ませているのに、その隣りで脱毛のことを調べている妻を見て、男と女って不思議な生き物だなと感じながらもムカついたな。
デリカシーの欠けらもない女だと思った。
でも、たまに頭皮マッサージを手伝ってくれる優しいところもあったので憎めない女でもありました。
妻は髪の毛が隙間なくびっしりと生えているタイプで、女性からも羨ましがられるほどらしい。
たまにボクの落ち込んだ顔を見ては「私の髪を少し分けてあげるかー?」とかいうところが憎らしかった。
できることならマジでそうして欲しいと思いましたよ。
それにしても何かいい方法はないかと真剣に悩む日々は続きました。
頭皮マッサージにも真剣に取り組む日々

朝起きてシャワー浴びて髪を洗って頭皮マッサージして、夜寝る前にお風呂に入って髪を洗って頭皮マッサージをしました。
風邪引いて熱があって仕事を休んだ日も頭だけは洗いました。
それくらい真剣に悩みました。
本当に乳飲み子の成長よりも何よりも真面目に真剣に悩んだ自信はあります。
髪の悩みって本当に凄いですよね。
薄毛の気持ちは薄毛の人にしか絶対にわかりませんよ。
だからボクにはあなたの気持ちが良くわかります。
毎回髪を洗うたびに抜けた髪が排水口に流れて行くのを見ながら涙目になりました。
床屋の友人から髪針機(はっしんき)という電気治療による発毛機を借りて自宅で頭に当ててピリピリやりましたよ。
この髪針機についてのレビューも別な記事でしたいと思います。
床屋にこれ以上は無理だと宣告された日

もう隠し通すことはできないと言われた
ボクは頭頂部ハゲだったので髪をオールバック風にしていました。
なんとなく後ろに流す感じですね。
ある時に床屋の友人に宣告されたときのことはちゃんと覚えています。

後ろに流してもパックリと割れてしまうわ・・・
血の気が引いた瞬間でした。
自分でもわかっていましたけど死刑宣告でしたね。

そうか・・・どうしたらいい?

隠す気がないなら、丸刈りにするしかないぞ
もう迷うことはありませんでした。
悲しかったけど現実を受け入れるしかない覚悟を決めた瞬間でした。
「やるぞ・・・」
そういって彼は私の頭にバリカンを入れました。
それは中学生の時に運動部で坊主にして依頼のことでした。
当時と違うのは頭頂部に髪がないことだけでした。
この日からボクの坊主生活が始まったのです。
ある意味で一皮むけた瞬間でした。
30歳の夏。緊張の夏。
ただ坊主といっても丸坊主ではなくて全体的に短くしたって感じでしたね。
バリカンを購入して床屋離れしていく
アタッチメント式のバリカンを購入して自分で坊主にするようになりました。
変わったことと言えば床屋代が掛からなくなったということ。
周囲には「坊主にしたら床屋代が掛からないからいいわー」と豪語していたけど、内心は毎月美容室で1万5千円かけてもいいから髪が欲しかったです。
正直坊主頭は嫌でした。
床屋が友達だったということもあってまったく床屋に行かなくなったということはありませんでした。
たまに顔を出しては髪の相談をしたり顔剃りをお願いしたりしました。
その時に、どこどこの誰々もかなり薄くなってきてるぞという自分には全く関係ない同士の話しを聞いては、自分だけじゃないんだと自分を慰めていました。
スキンヘッドにした時の心境

坊主頭生活が始まる
坊主頭になったことによっていわゆる「隠す」、「ごまかす」といったことはなくなりました。
それはつまり自分でハゲをオープンにしたということです。
包み隠さずボクはてっぺんハゲですってことを公開したわけです。
といってもそう思っているのは自分だけで、周囲の人はボクの頭頂部が薄いってことは前から知っていたわけですから、あくまでも自分の気持ちの中だけの問題です。
坊主にしたからと言って新規で「オマエ頭頂部が薄いですね」という人はいなかったということです。
頭頂部が薄いことを公開して思ったこと
30歳で公開処刑される日々は決して楽しいことではありませんでした。
坊主頭にすることで頭頂部に開いた大きな穴はボクにとってとても大きな存在になりました。
気になってしかたありませんでした。
擦れ違うみんながボクの頭頂部を見ているような気持にさえなりました。
坊主頭にしてからも育毛剤によるケアは続けたし、なるべく頭頂部(患部)は見ないようにしました。
外に出れば、ボクと同じように頭頂部が薄くなっている人を探すようになりました。
同じようなてっぺんハゲを見つけては、自分の方がまだマシかなとか、自分もあれくらいなら普通に我慢できるんだけどなとか他人ハゲと比較する日が続きました。
バリカンのアタッチメントが短くなっていく
最初のころは頭の上の方(トップ)は少し長めの10mmで、サイドと後ろは7mmとか5mmで刈っていました。
でも冷静に考えて長さは一番短いところに合わせないと意味がないということに気がつきました。
バリカンのアタッチメントが1段階短くなるごとに寂しさを感じました。
アタッチメントは一番短いもので5mmだったと記憶しています。
昔からよく耳にする5分刈りってありますよね。
あれで約9mmっていうから5mmって相当短いですよ。
ほとんどスキンヘッドと変わりません。
スキンヘッドを決意したとき
5mmの丸坊主とスキンヘッドの何が違うというのか。
これが最初に自問自答したことでした。
7mmでも5mmでも頭頂部の穴は開いたままです。
今思えば誰もボクの頭頂部の穴なんて見ていないし気にもとめていなかったでしょう。
でも自分では自分の頭頂部に開いた穴が許せませんでした。
妻にバリカンのアタッチメントを取り外して直にバリカンを頭皮に当てたいということを言いました。
スキンヘッドはやめたら?と言われてしまう
あっさり賛成してくれると思っていたのに、スキンヘッドは「ちょっと待て」が入りました。
これには意外でした。
説得を試みましたがとりあえず今日はやめておきましょうってことになり5mm生活の継続が決まりました。
一度スキンヘッドを決意したボクにとっては悶々とした日が数日続きました。
相変わらず鏡を見た自分はただの丸坊主。
だけど手鏡をかざして頭頂部を上から見たら大きな穴が見える。
あれ?穴が少し大きくなっていないか?
妻に2回目の許可申請をする
やっぱりこんな中途半端な状態を続けることに違和感がありますと妻に2回目の許可申請の相談してみました。
今度はあっさり「自分がいいと思うならスキンヘッドにしてみたら」と申請が通りました。
覚悟を決めてバリカンのアタッチメントを外して直剃りしました。
スキンヘッドになった瞬間のこと

鏡に映ったスキンヘッドになった自分を目の当たりにして思ったこと。
たった5mmでも髪があるとないとでは全然違う!と思いました。
なんか妙で嫌な感じがして一瞬で後悔しました。
でも妻に見せた時に「あら、意外といいじゃない」と言ってくれたことがボクの救いでした。
この人と結婚して良かったです。
この時からボクのスキンヘッド生活がスタートしました。
鏡の前の自分を見てアイアンマンになったような気持ちになりました。
自分はもう無敵なんだと。
恐れることはなにもないんだと。
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